所感



今回のように、きちんと設定のあるキャラクターや世界観を描くことは
今まであまり無かったので、作業をしていて新たな発見があります。

一番驚いたのは「自分が創り上げている」という感覚が無いことです。
もう既にキャラクターや世界はどこかに存在していて、
覗き見てきたものを写生しているといったところでしょうか。
出来上がったシーンもどこか他人事というか、すぐに自分の手から離れていく気がします。

特にキャラクターに関しては見ていて懐かしい気分にさせられるのですが
今回の世界観は自分の「あったらいいな」を形にしているので
その判断基準が過去の体験や嗜好によるものだから、なのかもしれません。

描き始める時にはその世界へ行ってくる感覚になります。
今回は自分の「あったらいいな」を形にしていて
好きなモノだけで構成されている世界なので
とても居心地が良く、その空間に浸っていたくなります。

アニメーションにでもなってずっとそれを観ていたいのですが
それはまだだいぶ先のことになりそうです。